気泡工法(アワード工法)

気泡工法 とは

気泡工法(アワード工法)は気泡掘削工法ポリマー安定液工法に大別できます。

掘削時に掘削土に気泡及び少量の水を加え、混練し気泡混合土を造成し、さらに気泡混合土に固化材(セメントスラリー)を添加・混練し、ソイルセメント地中連続壁を造成する、あるいは地盤改良を行う工法です。

ソイルセメント地中連続壁を造成するには施工機械の種類により3種類の工法があり、施工目的により使い分けております。

  • AWARD-Ccw工法(アワード・シーシーダブリュー工法):気泡掘削工法によるオーガー方式施工機を使用する柱列式ソイルセメント地中連続壁工法
  • AWARD-Trend工法(アワード・トレンド工法):気泡掘削工法によるカッターチェーン施工機を使用する等厚式ソイルセメント地中連続壁工法
  • AWARD-Hsm工法(アワード・エッチエスエム工法):気泡掘削工法による水平多軸回転カッター施工機を使用する等厚式ソイルセメント地中連続壁工法

深層地盤改良工法としてはAWARD-Demi工法があります。

  • AWARD-Demi工法(アワード・デミ工法):気泡掘削工法によるオーガー式施工機を使用する深層地盤改良工法

 

気泡掘削工法ではすべての工法(AWARD-Ccw工法、AWARD-Trend工法、AWARD-Hsm工法、AWARD-Demi工法)で掘削注入材として気泡を注入し、掘削土と混合しこの混合液(気泡安定液と称します)を安定液として使用しますので、施工時の特徴は共通点があります。

 

気泡掘削工法の特徴

気泡掘削工法は掘削注入材として気泡を使用しますので、掘削注入材としてセメントミルクやセメントベントナイトミルクを使用する場合に比べて以下に述べるような様々な特徴があります。

環境負荷が少ない

施工費が安価

高品質なソイルセメント壁の構築ができる

施工が困難な地盤での施工が容易である

施工及び施工管理が容易

 

ポリマー安定液工法

ポリマー安定液工法は高吸水性ポリマーと水の混合液を地盤掘削時の安定液として使用し、場所打ち杭を施工時の溝壁の安定を保ちます。この代表的な工法としてAWARD-Sapli工法があります。

ここで使用する高吸水性ポリマー(Geosap)は水を400~500倍の水を吸水し膨潤します。水を吸水し膨潤する高吸水性ポリマーとしてCMC(カルボキシメチル)が良く知られていますが、このCMCは吸水後に不定形状のペースト状態をしましますが、Geosapは粒状形状をしています。

 

ポリマー安定液を使用することによる特徴

環境負荷が少ない

施工品質が良い

施工費が低減

施工および施工管理が容易