AWARD-Trend工法

 AWARD-Trend工法は気泡掘削工法により等厚式ソイルセメント地中連続壁を造成する工法です。施工機械はTRD施工機を使用します。
掘削時に掘削機の先端部から掘削注入材として気泡と水を注入しつつ掘削土と混合・撹拌を行い気泡安定液を造成します。ソイルセメント壁を造成時に消泡剤を添加したセメントミルクを施工機の先端部から添加し、気泡安定液と混合・撹拌を行います。ソイルセメント壁の造成後には直ちに所定位置に芯材の建込みを行います。
 

TRD施工機
掘削状況
  
気泡を注入し掘削開始
気泡機

特徴

AWARD-Trend工法(アワードトレンド工法)は以下のような特徴があります。

環境負荷が少ない

  • 掘削排泥土量が少ない
    従来のベントナイト系安定液に代えて、気泡安定液を使用することで掘削時の溝壁からの逸水等による安定液のロス率を低減し、造成時には破泡剤により気泡を消泡させることによって、使用材料(セメント、水)の低減と、発生泥土の削減が可能です。

施工費が安価

  • 汚泥発生量が低減するので汚泥処理費が低減します。
  • 気泡添加により,少量の水で固化材の流動性を確保でき,セメントスラリーのW/Cを低減できるため,単位セメント量を従来工法より20~40%削減できます。
  • 気泡による流動性向上により,固化材の均質な混合・攪拌とともに掘削機械のカッタートルク負荷を低減できるため,高速混合攪拌の実現によって施工品質や施工能率を向上できる.
  • 作業用地の縮小が可能
    気泡作製、注入設備が小規模であり、また発生泥土が低減するため作業用地が縮小できます。

高品質なソイルセメント壁の構築ができる

  • 遮水性の高い高品質な連続壁の築造
    気泡安定液により掘削土の流動性を高めるとともに、TRD掘削機による混合・撹拌により深度方向に強度のばらつきの少ない均質で目違いのない連続した遮水壁を築造できます。
    さらに大深度への対応が可能です。

施工及び施工管理が容易

  • 溝壁の安定性及び止水性の向上
    気泡安定液は、従来のベントナイト系安定液に比べて溝壁内の不透水層の形成が早く、比較的粗い砂礫層においても不透水層の形成が可能であり、掘削時の溝壁安定性、止水性の向上が図れます。
  • 機械負荷の低減による掘削性能の向上
    土粒子、間隙水、気泡から構成される気泡安定液は、増粘剤等の添加材を用いるベントナイト系安定液に比べ粘性が低く、気泡によるベアリング効果、カッタービットへの掘削土の付着減少によりカッター回転トルクが低下し、掘削性能が向上します。
  • 作業用地の縮小が可能
    気泡作製、注入設備が小規模であり、また発生泥土が低減できるため、作業用地の縮小が可能です。

施行実績

AWARD-Trend工法の施行実績をご覧ください。